厚切りジェイソンさん出版の本「 ジェイソン流お金の増やし方 」のものすごい人気で、米国株とそれらで構成されている投資信託( つみたてNISA 含む )・インデックスファンド( 特に米国もの )に注目が集まってますよね。
厚切りジェイソン 「 ジェイソン流お金の増やし方 」 ぴあ出版

その人気ぶりは、こんな注意喚起される方もいらっしゃるほど。
米国株、期待こそすれ盲信はなきよう。 https://t.co/xc9RT7uJS4
— 穂高 唯希|Yuiki Hotaka (@FREETONSHA) February 1, 2022
米国株、期待こそすれ盲信はなきよう。
— 穂高 唯希|Yuiki Hotaka (@FREETONSHA) February 1, 2022@FREETONSHA https://twitter.com/FREETONSHA/status/1488360044341043203

注意とかそんな風に受け取っちゃ、だめですかね、ははは汗。
※ このご時世で世界的に株価が変動するのは、市場だから。。。動きますよね。そう思いますよね。下がったときは叩きたい人がたたくためのチャンスじゃなくて、別な考え方ができたはずでした。参考にしていだだくとうれしいです。そして以下は上がるときのために理解しておこうとすることですよね。
厚切りジェイソンさんは、いわゆる「 VTI 一択! 」だそうで、日本なら「 楽天のアレ 」でいいですねみたいに、ことあるごとに話していらっしゃいます。

ちなみに、VTIは米国建ての投資信託で、投資信託とは一般にこんな商品のことです。
VTI に対応している日本の商品をずらっと見てみましたが、下記2商品が該当するんじゃないかなと思いますので、さっそく検討してみます。

はい、いきなり ↓ 1つ目です。
楽天・全米株式インデックス・ファンド ( VTI )
91312179【 愛称 】楽天・バンガード・ファンド( 全米株式 )

毎月5千円ずつ、2020年ころから2年間つみたてていたとして、2年前一口 15,000円・今年一口20,000円購入する予定で試算すると、口数換算ならスタートは毎月 1/3口ずつ になりますよね??
2年前の1年間つみたてた 60,000円は 今72,000円に。今年つみたてた 1/4口ずつの 60,000円はいまのところ60,000円のままで、計 132,000円 になりますか。

実際には、価格は毎日変動していますから、そういう合計にはならないんですけど。でもこうするとなんとなくイメージできますよね。
信託報酬 : 0.162% 手数料 : 0円 ( 楽天証券 )
投資地域 : 海外 為替ヘッジ : なし
目論見書( 楽天・全米株式インデックス・ファンド )

では、もうひとつ、いってみますよ。
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド ( VTI )
89311216 【 愛称 】SBI・V・全米株式

月5千円ずつ、2021年から1年間つみたてたとして、昨年一口 10,000円・今年一口 11,000円で試算すると、昨年は毎月 1/2口ずつ 購入・60,000円は 今 66,000円 に。
今年はこれから 0.45口ずつ購入していくことになるんですかね?? そしてどのくらい上がるんでしょうか。

信託報酬 : 0.0938% 手数料 : 0円( SBI証券 )
投資地域 : 海外 為替ヘッジ : なし
目論見書( SBI・V・全米株式インデックス・ファンド )

えっ下がりはしないですよね?? なになに、円がコロナ・オミクロンの世界的流行、ロシアのウクライナ侵攻でやばそうだって??? 円ってなにそれ??
よくある勘違い:
— 小淵(おぶち)VTI長期投資 (@obuchi35kara) January 25, 2021
eMAXIS Slim全世界株式でも楽天VTIでも、円で買えて売ったら円になるからって、為替影響を受けないと思ってはダメですよ。思いっきり為替変動リスク負ってますよ。
単に円貨決済しているだけであって、外貨建て資産を持っているのですよ。
よくある勘違い:
@obuchi35kara https://twitter.com/obuchi35kara/status/1353657378172887041
eMAXIS Slim全世界株式 でも 楽天VTI でも、円で買えて売ったら円になるからって、為替影響を受けないと思ってはダメですよ。思いっきり為替変動リスク負ってますよ。
単に円貨決済しているだけであって、外貨建て資産を持っているのですよ。
「 楽天VTI でも 」とかって言ってますよね。 楽天VTI は 1つ目の「 楽天・全米株式インデックス・ファンド 」のことですから、うかうかしてられません。

eMAXIS Slim全世界株式 は、ポピュラーな商品で、全世界というだけあって米国株の銘柄にプラスしてトヨタ自動車や日本電産など、世界に誇る日本の企業も組み入れられています。
外国株投資信託って、為替リスク( 円高・円安 )とかあるでしょ??

日本の円と、アメリカのドル。 これを交換するときの比率のことを「 為替レート 」といいます。
為替の変動は、海外の投資資産と関係するときには必ず考えなければならないってことは、だいたい分かっていましたよね、だいたいですけど。

為替レート・相場は、景気のことや金利のことなど、とっても難しい要因が様々に絡み合って変動しますよね、そうですよ。
円安とか円高に動くこと自体を「 為替リスク 」と言うらしいですが、そもそもそれは、将来の為替レートが決まっていないからリスクという!! とか、当たり前過ぎる解説しかないです、フツーに驚きます。
で、リスクヘッジするには「 予約して( 確定させて )おく 」ことなんだそうです。

ええええっ!!! そんなシンプルなことなんですか???
※ FXに詳しい方が、日本円暴落↑↑について調べてくださっています。
【1995年】阪神淡路大震災
【1998年】ロシア通貨危機
【2008年】リーマン・ショック
【2010年】ユーロ危機
【2015年】スイスフランショック
近年だけでも、こんなに円が大暴落していました。 どうでしょう、みなさん実感ありますか?? 厚切ジェイソンさんはドル建てで購入されているでしょうからまったく関係なかったでしょうけども、いまから13年前に投資を開始しているので、2008年、リーマンショックの年またはその直後から買い続けてるってことなんですね。

日本で、円建てで持っていたとしたら、どう感じられたんでしょう、売らない主義を貫いていらっしゃいますから、微動だにしたかったんでしょうかね。
News_2022.02.17
円の実力 50年ぶり低水準に 実質実効レート、円安進行で
( 日本経済新聞メール、速報_2022年2月17日 18:04 )

だからどうなるの?と言えば、さほど変わりがあるようには思えませんが、どうでしょうか。
昨今の事実がデータ化されて明文化されましたよ、ってことではあると思うので、いますぐとか、これからグラフが下がっていきますみたいな明らかな予告・警告では無く現状を淡々と報告したということだと思います。

世界は、主要国がおよそ皆インフレ傾向ですから、デフレのままの日本円がやっばり購買力が弱いというのは当たり前でした、広く皆さん知ってくださいねってニュースですよね。
円の実力は 50年ぶりに低く??
こんなツイートをされている方がいらっしゃいました。⇩⇩
90年代後半には1ドル=147円台まで円安が進んでおり、円安よりデフレが招いた実効レート安。以前は海外製品を割安に買えるより国内製品を割高に売れる利点が大きかったが、今は悪い円安の側面が強い。「円の実力50年ぶり低さ 実質実効値、円安進み購買力低下」:日経電子版 https://t.co/Pk2xOmx39K
— 小栗太@日経 (@ogurifutoshi) February 17, 2022
90年代後半には1ドル=147円台まで円安が進んでおり、円安よりデフレが招いた実効レート安。以前は海外製品を割安に買えるより国内製品を割高に売れる利点が大きかったが、今は悪い円安の側面が強い。
「円の実力50年ぶり低さ 実質実効値、円安進み購買力低下」:日経電子版
@ogurifutoshi Twitter https://twitter.com/ogurifutoshi/status/1494273290512531457

90年代後半には1ドル=147円台まで円安が進んでおり、円安よりデフレが招いた実効レート安。以前は海外製品を割安に買えるより国内製品を割高に売れる利点が大きかったが、今は悪い円安の側面が強い。
「円の実力50年ぶり低さ 実質実効値、円安進み購買力低下」:日経電子版
https://t.co/Pk2xOmx39K
為替リスクヘッジ “なし” だからこその成績と 手数料の低さは魅力
それぞれの条件にも記しましたが、「 楽天・全米株式インデックス・ファンド 」も、「 SBI・V・全米株式インデックス・ファンド 」も、それに「 eMAXIS Slim全世界株式 」も……。

いずれも為替リスクをヘッジした商品ではありませんでした。
為替ヘッジの意味って知ってる?為替相場が動くことによって、損するリスクを避けること。ヘッジは直訳すると「避ける」という意味。アメリカの株を買って、円に変えるときに普通は為替の変動をうける。「ヘッジあり」という設定を選ぶと為替の変動をうけなくなるが、手数料がかかるから注意して。
— さくた|ライフプラン×節約 (@sakuta_654) January 31, 2022
為替ヘッジの意味って知ってる?為替相場が動くことによって、損するリスクを避けること。ヘッジは直訳すると「避ける」という意味。アメリカの株を買って、円に変えるときに普通は為替の変動をうける。「ヘッジあり」という設定を選ぶと為替の変動をうけなくなるが、手数料がかかるから注意して。
@sakuta_654 https://twitter.com/sakuta_654/status/1488272629207379968?ref_src=twsrc%5Etfw
円高予想 と 信託報酬が 若干プラスになっても より安心を重視したいなら
「 為替ヘッジあり 」としている銘柄を選びましょう。
為替変動の影響を小さく抑え影響を少なくするよういずれかのタイミングで為替の価格で予約するのでしょうから、プロによる手間がかかります。信託報酬は若干高くなりますよね。しかしその分、投資対象自体の値動きをリスクのメインとして投資できます。
そして、円高傾向を予想しているなら「 あり 」の方でOK。

しかし上記2銘柄プラス1 はヘッジなしの商品なので、そういう条件を挙げている方には、不適当案件と言えるでしょう。
リスクを受け入れて大きなリターンを期待したいなら
「 為替ヘッジなし 」を選択します。
円安に進むと予想している場合、または為替変動の影響を受けた大きな価格変動を受け入れられて、円相場のリスクを取っても大きなリターンを期待したい人はこちらを選んでも大丈夫かもしれません。

上記2銘柄プラス1 ともに為替リスクヘッジしていないので、こちらに該当します。
実際なかなかの成績が出ていると思います。
まとめ : VTI も つみたてNISA で 賢く運用する

償還金 と 分配金 が一番、為替リスクの影響を受けるらしいので、覚えておいていただければと思います。( 後述 )
- 楽天VTI ⇒ 楽天・全米株式インデックス・ファンド は、為替リスクヘッジなしの商品
- SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド は、為替リスクヘッジなしの商品
- いずれも つみたてNISA が利用できます
- 為替リスクヘッジありの商品は、ヘッジしている手数料が含まれる
- 為替リスクヘッジなしは、アグレッシブな成績が( いまのところは )出ている
- 為替相場が円安傾向なら、リスクでなく良いリターンが期待できる
- ここ数十年間で円が暴落したのは5回
- 結果、VTI 系の銘柄も、eMAXIS Slim全世界株式も、成績は現状右肩上がり
償還というのは、投資信託の運用期間が終わって信託財産が清算されることです。 償還日時点の投資信託保有者に対して保有口数に応じた償還金が返還されます。
また、株式でいうところの ” 配当 ” に似た「 分配金 」という仕組みを取り入れている投資信託もあります。
これらを受け取る( 売る )とき、円高の場合はマイナスな影響を受けるというのが一番のリスクらしいです。だから逆に考えると、円安だとドルのものは高く売れるってことですね。

まあ、リスクばっかり挙げるだけ挙げてたら、怖くて、なんにも出来ないですから、そこをどう考えるかですよね。
ちなみに、投資信託には償還する期限が決めれれているものとそうでない無期限のものがあります。
有期限のものは原則として満期日が償還なんだけれども、無期限のものでも運用がとつぜん中止になったり、ある条件になったときに繰り上げ償還されることも、なきにしもあらずだそうです。

ぽいなと思ったらすぐに ” 損切りできる ” ようにしとけばよいのでしょう?? 自分の場合は何をどんな風にするのか、あらかじめしっかりイメージしておくことが大切なんですね。
損切りについては、この本でも最重要視していたと思います。

いろいろ考えあぐねるのは面倒くさいから、円に換えずにそのまま投資に回せばよいとの思考法もあるようですが、それが行動に移せない、不可能なケースがあったときには困りますよね。
米国株系の投資商品を購入する際にも、NISAを利用できる場合がありますので確認してください。

米国株系ファンドがいくら人気と言っても、厚切りジェイソンが絶対売らないからと言っても、iDeCO におすすめされることがないってのはやっぱり、iDeCo だとリスク回避が絶対出来ないと思うからでしょうかね。苦笑
iDeCo は、2022年4月に制度が改正になって、より使いやすくなっています。確認しておきましょう。
※本記事内の意見はあくまで一般的なものであり、記事の作成者その他紹介企業等の意見を代表するものではありません。
※本記事は情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する意志決定はご自身の判断にてお願い致します。
……