どうしたら、売れる漫画家になれるかが、分かった!!
仕事で、マンガを制作しています。
ごく短いものなんですが、50年のある団体の歴史を、小学生にわかりやすくドラマチックに伝えるために、マンガを作っています。

ハイキューの作家さんも前職で存知あげているので、影でちょっと自慢に感じています。てへへ。
クライアントが、そのタッチがいいというので、ある有名マンガ家さんに依頼しているのですが、そのマンガ家さんには、編集者兼ライターさんがついていて、「ことば」関係とプロット(筋道)の、ブラッシュアップをされています。
「だろうなあ」と思いました。
マンガのセリフというのは、長ったらしくてもダメだし、わかりにくくてもだめです。
「 孤独のグルメ 」を見てたら分かると思いますが、絵的なもののどの場面を描くかというのも、どんなコピー(言葉)で展開するかというのも、とても大切なんです。
「 柔軟 」じゃないと、ダメ。
発想が柔軟じゃないと、ダメです。
起承転結って、あるのは分かりますよね。
それについて、どんな起承転結にも可変対応できないと、だめだと思いました。
作家さんから上がってきたプロットがあまり良くなかったので、再考をお願いしたのですが、残念ながら全然変化がありませんでした。
A・B・C・D を、 B・F・H・T に発展させて考えてほしいと、資料とテーマを渡しているのですが、A’・C’・D’・Q みたいなプロットで上がってきてしまいます。
ほとんど変わってないんだけど。。 ああ、これだよね、普通は。
思いました、私が、マンガ雑誌の編集者だったら、即、採用をお断りするだろうなと思いました。
自分の発想を、切り捨てて切り替えられる「 転換 」ができるか??
わたしたちの仕事の世界では、お客様の本意がたいせつなので、自分の感覚は二の次です。
お客様とはじめにお会いしてニーズをお聞きし、それを持ち帰って、クリエイティブを付加して製品をつくりあげ、お客様のニーズのさらに上をめざして納品することで、対価をいただいています。
お客様が、「 それ、ちょっとちがうな 」とおっしゃったら、ほぼ、全然ニーズ満たしていないことなので、発想をゼロに戻して、同じ内容の中なのにまったく別のものを創造しなくてはいけないんです。
大変でしょ??
そこに、それを越えた先に、遣り甲斐を見出せないんだったら、向いてないので、漫画家さん志望の方だったら、どんなに絵がうまくても、諦めた方がいいと、私は思います。
どんだけ案を提出しても、ちょっと気に入らない部分があっただけで、編集者には斬り捨てられます。
構成と言っても、「 売れそうな 」構成が必須。
ジャンプにはジャンプ、サンデーにはサンデー、モーンニングにはモーニングの、テイストや、売れるロジックというのが、あります。
漫画家を目指しているんだったら、その、それぞれのマーケティングに合う作品ができないんだったら、ムリだと思います。
( ネット漫画のマーケットはわかりませんが、似たり寄ったりだと思います )

ボーイズラブとか、ガールズラブとか、例えばですけど、それで売れるとかも、やっぱ、マーケティングなんですよね。
スポーツものが、絶対売れるのも、その都度、時代の切り口があります。
野球だったら、いまなら、なんなのか!!
そういうことですけど、ストーリー展開が下手で、プロットもまどろっこしいと、採用されず、斬り捨てられると思います。
まとめ ; 漫画家になりたいんだったらまず、よき構成作家になるべし。
絵がうまい子は、毎年見ているのでわかりますが、うまいだけでは、売れる漫画家にはなれません。
たくさん、いろんなマンガを見ていて、たくさん見ているから、自分が大衆に認められる面白いものを作れるのかは、絶対そうとは限りません。
自分で物語の構成が判断できる力、コビーの力が判断できる能力、どんなアングルで、どんな絵柄が描けるか判断できる力を備えることが大事です。
サポートしてくれる作家さんと出会えれば尚いいですが、そんな出会いは、有名にならないとなかなかめぐり合えません。
出会えたとして、ほんとうにその人に才能がないこともあるかもしれません。
まずは、自分に、そういう判断能力ができるように、準備するといいでしょう。
ことばえらばなくちゃならないし、絵柄えらばなくちゃならないし、大変だよ???
Good LUCK です。
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もしも、なにか質問がありましたら、20代の方でしたら、お役に立てることがあれば、応えたいとは思いますが、限りがあります。
それを分かって申し出てくださるのであれば、少し考えたいと存じます。
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